胃に効くサプリメント【1】胃の炎症のメカニズム

胃痛や胃の不快感の元となる胃の炎症はどのように、そして、何を原因として起こるのでしょうか?その発生のメカニズムを明らかにし、胃の炎症によって生じる様々な疾患がもたらす具体的な注意すべき症状を解説します。

胃痛や胃の不快感に効果のあるサプリメントをご紹介する前に、まずは胃痛、胃の不快感の元となる胃の炎症が起きるメカニズムを簡単に見ていくことにします。

手っ取り早く結論のみ知りたい方は、「【3】胃粘膜や胃酸に直接働きかけるサプリメント」を参照してください。また、詳しくは後述しますが胃はストレスの影響をとても強く受けています。従ってストレスを原因とする胃痛や胃の不快感に対しては、そのストレス自体の解消を図る必要があるわけで、そう言った場合の対処法として、別記事「【4】ストレスが胃にくる理由とサプリメント対策」をご用意しました。少しでも心当たりのある方は、こちらも併せて読まれることをおすすめします。

胃が有する消化機能と胃粘膜保護機能について

胃液にはペプシンと言う消化酵素や塩酸が含まれ、非常に強いたんぱく質消化作用を有しています。それにもかかわらず胃自体が消化されないのは、胃粘膜から塩酸を中和するためのアルカリ性の粘液や、塩酸のたんぱく質分解作用を弱める物質を分泌するなどして、胃の壁を保護しているからに他なりません。

通常胃の中では、この強力な消化機能と胃壁の保護機能と言う二つの機能がうまくバランスをとって機能しているわけですが、不規則な食生活や暴飲暴食を続けていたりすると、そのバランスを崩してしまうことがあります。(より詳しい原因については、「サプリメントにたよる前にやるべきこと」を参照してください。)

また、よく「ストレスが胃にくる!」と表現されることがありますが、このストレスも上記の胃の中のバランスを崩す大きな要因になっています。と言うのも、胃の機能は自律神経に支配されていると考えられていますが、長期的なストレスにさらされると、自律神経を構成する交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、胃の粘膜保護機能が低下すると考えられているからです。(より詳しいメカニズムは「ストレスが胃にくる理由とサプリメント対策」を参照してください。)

急性胃炎と慢性胃炎と胃潰瘍とその主な症状

上記のいずれかの原因、または複合的な要因により、胃の消化機能と保護機能のバランスが崩れると、胃の粘膜が胃液により浸食され炎症を起こしてしまいます。この炎症が一時的、突発的に生じた場合を急性胃炎、またその炎症を起こしている状態が持続的に繰り返される場合を慢性胃炎、さらにそのような胃の炎症が、やがてびらんや潰瘍に発展してしまった病気が胃潰瘍です。

急性や慢性の胃炎は、食欲不振や胃のむかつき、胃の不快感などの具体的な症状としてあらわれますが、病状の悪化とともに、胃の痛みや嘔吐、時には吐血することもあります。さらに炎症がびらんや潰瘍に発展した胃潰瘍になると、特に空腹時など胃の中に何もない状態の時に、分泌された胃酸が直接びらんや潰瘍部分を刺激しますので、激しい痛みを伴います。

胃の炎症の裏にピロリ菌の影

一昔前までは、急性胃炎は暴飲暴食やストレスなどを原因として、胃の消化機能と保護機能のバランスが崩れた結果、胃粘膜が胃液により浸食されたものでり、慢性胃炎は長年にわたる刺激によって胃粘膜が変質した状態で、その大部分は病気ではなく加齢による変化であると考えられてきました。

ですが最近では、これらの胃の炎症とピロリ菌との関係が明らかになってきました。実際のところ、なぜこのピロリ菌が胃の炎症をひき起こしているのかは、まだはっきりとはわかっていません。しかしピロリ菌を除菌することにより、胃炎や胃潰瘍が治癒しただけでなく、再発もおさえられたと言う症例も多いようなので、何らかの関連性があることはまず間違いないと考えられています。

ピロリ菌に関しては、現在では内視鏡を使わない簡単で楽な検査もありますので、特に胃ガン家系の方であったり、胃の不調が長引いているような方、過去に胃潰瘍を患った経験のある方など、少しでも気になるような方は、この機会に検査をお受けになられてはいかがでしょう。

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