元気な赤ちゃんが突然心不全に!新たな心臓病「乳児突発性僧帽弁腱索断裂」が見つかりました

昨日まで元気だった赤ちゃんが、風邪のような症状を発症して2、3日後、急に容体が急変した末に心不全を起こして、最悪の場合には死に至ってしまう・・・そんな新たな心臓病が見つかりました。この乳児突発性僧帽弁腱索断裂について詳しく解説しています。

昨日まで元気だった赤ちゃんが、風邪のような症状を発症して2、3日後、急に容体が急変した末に心不全を起こして、最悪の場合には死に至ってしまう・・・そんな新たな心臓病が、厚生労働省の全国調査で見つかりました。その病名は「乳児突発性僧帽弁腱索断裂」と呼ばれ、年間に発症する症例は約20人程度と少ないものの、特に春から夏にかけて発症が集中することがわかったため、注意が呼びかけられています。

乳児突発性僧帽弁腱索断裂のメカニズム

心臓の左心室と左心房との間にある弁を「僧帽弁」と呼びますが、この僧帽弁は左心室と左心房の収縮すると同時に開いたり閉じたりすることによって、左心室から左心房への血液の逆流を防ぎ、血液を全身に送り出すという非常に大切な役割を果たしています。今回見つかった新たな心臓病「乳児突発性僧帽弁腱索断裂」は、この僧帽弁の開閉をコントロールしている「腱索(けんさく)」と呼ばれる組織が、何らかの原因により突然切れるために発症すると考えられています。

乳児突発性僧帽弁腱索断裂の症状

僧帽弁の開閉をコントロールしている腱索が切れると、左心房と左心室内での血液の流れをコントロールできなくなるために、左心機能が著しく低下してしまい、ひいては身体のすみずみまで新鮮な血液を届けることが難しくなってしまいます。従って最初は風邪のような症状が出るのですが、2、3日もすると血液循環が悪くなるので血色が悪くなり呼吸の状態も悪化し容体が急変するのだそうです。

早期発見が何よりも重要!

乳児突発性僧帽弁腱索断裂は、このような症状から肺炎と誤診されやすいと言われていますが、心臓の聴診や超音波検査(エコー検査)などで早期に発見し、弁形成などの手術を行えば救命できる病気です。特に生後間もない小さなお子さんがいらっしゃる方は、ぜひ上記の特有の症状を頭の片隅にでもいれておいて、いざと言う時はとりあえずこの「乳児突発性僧帽弁腱索断裂」を疑ってみるようにしてください。

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