高血圧と降圧薬と慢性皮膚疾患「乾癬」の関係が明らかに

今回、高血圧治療のための降圧薬の一つが、慢性の皮膚疾患である乾癬リスクを高めるとの報告がありました。高血圧に罹患していて、長年その治療のために降圧薬を服用されている方で、特に女性の方は要注意です!

高血圧、β遮断薬、6年以上の女性に乾癬リスク

高血圧に罹患していること。そして、降圧薬として”β遮断薬”を服用していること。特に高血圧の罹患期間が6年以上の女性は、慢性の皮膚疾患である乾癬を発症したり、すでに発症している乾癬の症状が増悪したりする可能性が高まるとの報告がありました。

これはアメリカの研究チームによる、高血圧及び各種降圧薬と乾癬リスクの関連について、約8万例を対象とした前向きコホート研究(対象者が病気にかかる前に調査を開始し、未来に向かって調査を進める研究のこと)により明らかになりました。

これまで乾癬患者において高血圧の発症リスクの上昇や、降圧薬(特にβ遮断薬)による乾癬症状の憎悪が報告されていましたが、高血圧と乾癬の関係を前向き検討したデータは少ないので、今回の研究成果の意議は大きいと言えます。

乾癬リスクにと降圧剤について

また、乾癬リスクとの関連が認められた降圧薬はβ遮断薬のみで、その他のサイアザイド系利尿薬、カルシウム拮抗薬、ACE阻害薬などの降圧薬と乾癬リスクとの関連は認められなかったようです。また、β遮断薬と乾癬リスクの関連には使用期間依存性、つまり、β遮断薬の服用期間が長ければ長いほど、乾癬リスクの顕著な上昇が見られました。

持病として高血圧症をもっていて、降圧薬としてβ遮断薬を長年服用されている方が、乾癬を併発している場合や、乾癬の症状が悪化していると感じる場合は、高血圧は内科、乾癬は皮膚科…と、分けて考えるべきではないと言えますね。

また、たとえまだ乾癬の症状があらわれていない人でも、特に女性はリスクが高まるようなので注意深く観察し、もしも乾癬の症状があらわれた場合には、皮膚科ではなくまずは高血圧症を診ていただいている主治医の先生に相談しましょう。

サプリメントによる高血圧対策については、「 生活習慣の見直しと高血圧対策サプリ 」にまとめてありますので、そちらを参照していただければと思います。

このページの先頭へ