骨粗しょう症に効くサプリメント【5】骨粗しょう症の予防と治療のためのサプリメント
骨粗しょう症を予防し、改善するためには、吸収力の高い良質なカルシウムを長期に渡ってコツコツと摂り続ける必要があります。
では、巷にあふれるカルシウムサプリの中で、どんな商品を選べば良いのでしょう?
絶対に押さえておくべき3つのポイントを明らかにします。

現在、骨粗しょう症を予防し、改善するサプリメントとして、カルシウムを主成分とした様々な商品が販売されています。
配合されているカルシウムの量や価格の安さなど、それぞれの商品には、それぞれに特有のセールスポイントこそあるものの、結局どれも似たような成分内容に落ち着くことから…
カルシウムサプリなんて、どの商品を選んだところで結果はそれほど変わらないんじゃないの?
そんな風に考えてる方が意外に多いようです。
しかし、こと骨粗しょう症対策を考えた場合、実は、サプリの有効性は商品によって大きく異なるだけでなく、本当に骨粗しょう症に有効なサプリは意外に少ない状況にあると考えています。
骨粗しょう症対策サプリを選ぶ際には、どのような視点をもつべきなのか?
この視点が明確でないばかりに、ついついテレビや雑誌などでバンバン広告を打ち出している名の知れたメーカーから、手頃なお値段で販売されているカルシウムサプリを購入してしまっているような方。
特に、カルシウム摂取の重要性はよくわかっているのだけれど、結局いつも” いつの間にかカルシウムサプリを飲むのをやめてしまっている ”ような方。
この記事は、そんな方に是非読んでいただきたい内容になっています。
ノド元を過ぎれば熱さを忘れる… 骨粗しょう症の落とし穴
骨粗しょう症対策としてカルシウムサプリを飲み始めようと思われたのには、やはり何らかのキッカケがあったはずです。
- ちょっとしたことで骨折してしまい、治療のために病院へ行ったところ、骨密度の低下を指摘された。
- 以前に比べてすぐにイライラしてしまう、年々のように身長が縮んできている・・・など、カルシウム不足が疑われる症状がみられる。
- 牛乳や小魚など、一般にカルシウムが豊富だと言われている食材が苦手なため、日頃からカルシウム不足を心配している。
それでも、カルシウム不足による自覚症状は、実際の生活の中ではほとんど感じられないものですから、1ヶ月、2ヶ月と経つうちについつい忘れてしまいがちに…
しかし、骨粗しょう症は日々のカルシウム摂取量の不足が続いている限り、ゆっくりと、着実に進行していく病気です。そして日常のちょっとしたはずみで骨折し、そこから寝たきりになってしまう… そんな不幸なケースが少なくありません。
では、骨粗しょう症対策サプリを選ぶ際には、具体的にどのような視点をもつべきなのでしょうか?
骨粗しょう症対策サプリで重視すべき3つのポイント
サプリメントによる骨粗しょう症対策を考えた時、まず何よりも大切なことは、吸収力の高い良質なカルシウムを長期に渡ってコツコツと摂取し続けることだと考えています。
どんな優れたサプリメントであっても、たった1ヶ月や2ヶ月摂取しただけで骨量がみるみる増え、骨粗しょう症を改善したり、その後の発症をも予防できる…などと言うことはありえませんからね。
そこで私が骨粗しょう症対策としてのサプリメントを選ぶ際、重視している3つのポイントを整理してみました。
配合されているカルシウムの質
実は、カルシウムは非常に吸収されにくいミネラルだということをご存知ですか?
しかも、ひとくちにカルシウムサプリメントと言っても、原料や製法は様々です。特に、よくある市販のカルシウムサプリで、カルシウムの配合量や価格面の優位性ばかりを主張している商品は、たいていは貝や卵殻などから作られたカルシウムです。
ところが、それらは同じカルシウムでも、厳密には人間の骨とは異なる成分ですので、どうしてもカルシウム自体の吸収力は弱くなってしまうのです。
カルシウムサプリを選ぶに当たっては、カルシウムの配合量や価格等にまどわされることなく、まずはカルシウム自体の質に注目しています。
吸収面もしっかりと考慮されているか
同様に、カルシウムの配合量や価格面で勝負しているようなサプリは、前述のカルシウムの質はもちろんですが、そもそもカルシウムの吸収面のことをあまり考えていない傾向があります。
そのようなサプリは、表示通りの成分量が含まれてさえいれば良いわけで、わざわざ手間やコストのかかる加工上の工夫がなされることもありませんし、カルシウムとともに配合される他の成分についても、ビタミンDやビタミンKなど、通り一遍の成分が配合されているに過ぎません。
逆に、カルシウムにプラスして、あれもこれもと話題の成分が詰め込まれている商品も見かけますが、その場合もカルシウムの吸収を考慮した結果ではなく、販売面でのアドバンテージを得るためだけに配合されているのでは?などと、ついつい勘ぐってしまうものも少なくありません。
要は、カルシウムの吸収を補助する成分は、無駄のないカルシウムの補給のために、互いにバランス良く連携し合ってこそ、初めて効果が発揮されるものなのです。
続けられるサプリメントであること
3番目に挙げていますが、実はこのポイントはとても大切だと考えています。と言うのも、いくらカルシウムサプリを服用したとしても、骨量というものは一朝一夕に増えてくれるものではありません。
長い年月をかけて少しずつ、少しずつ、コツコツと骨に貯金をしていくイメージですね。つまり、骨粗しょう症対策を考えた時は、長く続けられるサプリメントであることが不可欠なのです。

もちろん、長く続けるためには、金銭的な負担を考慮する必要があります。しかし、それと同程度、むしろそれ以上に、”飲みやすさ”も重要であると考えています。
例えば、錠剤が大きめで、飲み込むのが少し大変だとか、一日に5錠も6錠も飲まなくてはいけないなど、少しでもマイナスの要素があれば、長く続けることは思いのほか難しいものだからです。
この3つのポイントをすべて満たすサプリメントは?
以上3つのポイントのうち、どれか一つでも満たしていないサプリメントはオススメできません。そして、実際に探してみればわかりますが、この3つのポイントを全て満たすサプリメントはなかなか見当たらないことがわかると思います。
これまで、この3つのポイントを満たすカルシウムサプリメントを見つけるため、様々な商品の公式サイトや口コミ・評判などをチェックし、「コレは!」と思うものは実際に取り寄せて試してみました。
その結果、最終的に私が両親のため、自分のため飲み続けると決めたサプリメントはコチラです。
なぜ私がこのサプリに決めたのか?先に挙げた3つポイントについて、一つ一つ照らし合わせてみましょう。
人間の骨と同じ「リン酸カルシウム」なので吸収しやすい
まずは配合されているカルシウムの質について。
「 魚の骨からつくったカルシウム 」の原料は、その名の通り、魚の骨です。そして、魚の骨を原料として作られたカルシウムは、厳密には「リン酸カルシウム」と呼ばれるもので、これは人間の骨と同じ種類のカルシウムなのです。

ですから、吸収力も高く、貝や卵殻を原料にした市販のカルシウム剤(炭酸カルシウム)に比べると、吸収力は 1.8倍にも及びます。
さらに、ミネラル豊富な海中で生息する魚の骨には、人間の骨に必要なマグネシウムや鉄などのミネラルも豊富に含まれているので、まさにカルシウム源としては理想の原料であると言えますね。
手間とコストをかけてカルシウムの吸収を極限まで追求
次に、カルシウムの吸収を高める施策について。
「 魚の骨からつくったカルシウム 」は、その製法にも他のサプリにはない特徴があります。カルシウムの吸収を妨げるコラーゲンを除去するために、1,000度以上の高温で焼き、さらに微粒子に粉砕するという手間とコストをかけることで、吸収力が極限まで高められています。
また、カルシウムの質だけでなく、一緒に配合されている成分についても、しっかりと考慮されています。
ビタミンD | 小腸からのカルシウム吸収をサポートし、骨への吸収を助ける |
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ビタミンK | カルシウムを骨に貼り付ける |
大豆イソフラボン | カルシウムが血液中に溶け出すのを抑制する |
コラーゲンペプチド | 骨の形成に不可欠な成分 |
これらの有効成分が連携して無駄の無いカルシウム補給を実現し、まさに骨密度が気になる人にとって理想的な配合と言えます。
水無しでいつでもどこでもおやつ感覚で食べられます
最後に、サプリメントの続けやすさについて。
「 魚の骨からつくったカルシウム 」の最大の特徴は、その形状にあります。フルーツ味のラムネ菓子のように、ポリポリと噛み砕いて食べたり、トローチのようにお口の中で少しずつ溶かしても構いません。
もちろん通常の飲み込むタイプの錠剤よりも吸収力が高く、水無しでいつでもどこでも、おやつ感覚で食べられるという点も嬉しいですね。しかも、1日にたった1粒で良いので、その点でも非常に続けやすいサプリであると言えます。
今や日本人の平均寿命は年々延び続けています。しかし、心身ともに健康な状態で過ごせる「健康寿命」を延ばしていかなければ意味がありません。
そのためにも、続けやすく、良質なサプリメントを積極的に活用して、より早いうちから、コツコツとカルシウム貯金を始めてみませんか?

その他、カルシウムの摂取に際して気をつけるべきこと
最後に、その他、カルシウムの摂取に際して気をつけるべきこと、知っておいた方が良いことについて、いくつか補足的に記しておくことにします。
牛乳はカルシウム源にふさわしくない
食生活からのカルシウム摂取を考えた場合、一般にカルシウムを豊富に含む牛乳からの摂取がすすめられています。
ところがその一方で、牛乳の乳糖を分解する酵素は、大人になるに従って激減するため、いくら牛乳にカルシウムがたっぷりと含まれていても、それを分解できる量は限られており、牛乳からカルシウムを額面通りに吸収することはかなり難しいとする説があるのも事実なのです。
さらに、牛乳にはカルシウムだけでなく、多くのリンが含まれていることにも注意しなければなりません。なぜならリンはカルシウムの吸収を阻害するからです。
つまり、カルシウムを摂取しようと牛乳を飲めば飲むほど、その吸収を阻害するリンも多量に摂取することになり、逆に骨からカルシウムが溶け出してしまい、それが骨粗しょう症の一因になる…といった説まであるほどです。
そこまでの極端な話にはならないとしても、カルシウムの吸収を阻害するリンを多量に含む牛乳を、わざわざカルシウム源として選ぶ必要はないと言えますね。
カルシウムとマグネシウムの摂取割合について
カルシウムとマグネシウムを摂取する場合、カルシウムとマグネシウムを約2対1の割合で摂取する必要があると考えられています。
ちなみにカルシウムとマグネシウムは発汗によって失われることが知られていますので、特に日常の発汗量が多い人、または発汗量の多い時期は少し多目に摂取することをおすすめします。
ビタミンDは日光浴で合成できます
ビタミンDは、腸管からのカルシウムの吸収を促す作用を有するため、カルシウムの補給には必須の栄養素なのですが、このビタミンD、実は太陽光線を浴びることにより体内で合成することが可能なのです。
もちろん先ほどご紹介したサプリメントにもビタミンDが配合されていますが、特に骨粗しょう症が心配な方は、毎日少しずつでも太陽光線を浴びるよう心がけましょう。